~覇権争い最右翼~サンダースノー
「次に日本でブレイクするのはどのサイアーラインか?」と聞かれたら皆さんは何と答えますか?
ここ数年、私はDanzig系だと答えています。
ハービンジャーが2014年新種牡馬リーディングで首位に輝き、その後産駒が勢いよくG1を勝ち始めた時には「遂にDanzigの時代到来か!」と思いましたが、それはどうやら見立てが甘かったようです。2019年は重賞6勝、2020年はノームコアが香港でG1を勝ちましたが日本国内では重賞3勝、本年は現時点で重賞0勝と年々産駒の成績が右肩下がりとなってしまっています。
ハービンジャーはサンデーサイレンスもミスタープロスペクターも持たないため、配合の自由度が高く、そういった意味では繁殖を選びませんが、活躍馬が出るパターンは意外と限定されています。また、ダートを走れる産駒が少ないというのも獲得賞金や勝利数を稼ぐ面で不利な要素です。すべての馬が上級条件へ行けるわけではないので、未勝利戦で手堅く賞金や勝ち星を稼ぐことも重要なのですが、ハービンジャー産駒は頭数の揃いにくいダート中距離という選択肢が絶たれているため、絶対的にスピードが足りていない馬であっても芝を使わざるを得ません。これは大きなハンデです。
「スピードとキレを兼ね備えたDanzig系の種牡馬が日本に来ないものか」と待ち望んでいたところに来日したのがサンダースノー‼︎
•おそらく競走成績同様に芝ダート兼用
•当たり外れが少なそう
•古馬になってからも活躍が期待できる
ハービンジャーは非力な配合だと緩くてどうしようもない馬が目につきますが、サンダースノーは配合を問わずカチッとしてスピードがありそうな馬が多い印象なので、ハービンジャーよりも活躍の場は広いでしょう。
同じDanzig系のKingman産駒のシュネルマイスターがNHKマイルCを制し、またウォーフロント産駒や、ウォーフロントの後継種牡馬ザファクター、本年初年度産駒がデビューを迎えたアメリカンペイトリオットも日本への適性を示しているのでDanzig系が走る流れになっているというのは間違いありません。
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