アクアシャンデリアの2017(レッドサーシャ)のどこに惹かれたのか?

皆さん、こんにちは。お久しぶりです。

 

またまた間隔が空いてしまいましたが、POG2020-2021も開幕したということで、今日からコツコツ投稿を続けていきます!

 

前回の投稿の最後に書いたように、今回はレッドサーシャの血統的な魅力について解説しようと思います。

 

まずはレッドサーシャのプロフィールを簡単に紹介します。

 

父:スピルバーグ

母:アクアシャンデリア

 

レッドサーシャはスピルバーグの初年度産駒なのですが、皆さんはスピルバーグという種牡馬についてどのようなイメージをお持ちですか?

 

スピルバーグの魅力としては、天皇賞・秋を勝ったという実績はもちろん、大種牡馬リファールを輩出したGoofedの牝系に属しており、兄弟にマイルチャンピオンシップ勝ち馬トーセンラーや、アメリカのG1トラヴァーズステークスなどを制したフラワーアレーなどがいるという血統面が非常に魅力的な種牡馬です。

 

スピルバーグは自分自身がGoofedの牝系に属していながら、Goofedを母に持つリファールのクロスを持つので、Goofedの5×5×5のクロスを持つことになります。

 

このことだけでもディープインパクト産駒の中では欧州色が強い種牡馬といえるのですが、欧州の至宝サドラーズウェルズの血も入っているんです。全兄のトーセンラースピルバーグ自身も古馬になってから本格化しましたが、それにはこういった血統背景が大きく影響しているのではないかと私は考えています。

 

さて、ではそんなスピルバーグの持つヨーロッパ感は配合する上でどう活かせばよいのでしょうか?

 

その問いに対する私の答えは

「欧州色が強い繁殖牝馬に配合する」

です。

 

アクアシャンデリアの父はあのFrankelを送り出したスーパーサイアー"Galileo"。

 

母の父としてもサクソンウォリアーや重賞2勝のカンタービレ青葉賞勝ち馬のヴァンキッシュランなどを出しており、代を経ても影響力は絶大です。

 

アクアシャンデリア自身もリファールを持っているというのも良いですね。直線で使えるスピードの持続力を増幅してくれています。

 

また、欧州色が強い馬は日本だとスピード負けしてしまうことが懸念されますが、アクアシャンデリアの半弟レッドアルディストが重賞で活躍していましたので中距離以上ならその心配はないと捉えていました。

 

スピルバーグ産駒はまだ勝ち上がり頭数が少ないですが、欧州色が濃い繁殖との配合が少ないからだと考えています。これまでスピルバーグをつけていたのは日高の中小規模の牧場が多く、そうした牧場はどちらかというとアメリカンな繁殖が多いという背景も大きく影響しているのでしょう。裏を返せば、それがキズナの大ブレイクに繋がっているのですが...

 

 

スピルバーグの地位を高めるために、レッドサーシャには頑張ってもらいたいです。重賞に出た時は現地で応援したいので、その頃にはコロナが収束しているといいなぁ(T_T)