POG 2018~2019振り返り
桜花賞トライアルが終了し、いよいよクラシック本番が近づいてきました。皆さんの今年度の成績はいかがでしょうか。日本ダービーが終了した翌週には次のPOGが開始されます。今年度よりも成績を上げるために、早めに振り返りをしておきましょう。
今年度の成績を見て再認識できたことがあります。それは、POG本に載っている現場の方のコメントはあまり気にする必要はないということと、新馬戦で負けてしまっても悲観的になる必要はなく、結局、重賞を勝つ「当たり」は「過去に活躍馬を出している牝系or配合」という箱の中に入っていることが多いのだということです。以下に、2016年産の主要な重賞勝ち馬を挙げておきます。
・ダノンファンタジー:ディープインパクト×南米牝系(母ライフフォーセールはアルゼンチンのG1勝ち馬)という組み合わせからは、2016年のダービー馬マカヒキや、同レース2着で菊花賞、有馬記念を制したサトノダイヤモンドが出ています。また、ディープインパクト×Lyphardを持つ繁殖牝馬の組み合わせからは重賞勝ち馬が多数誕生しています。
・グランアレグリア:ディープインパクト×Seattle Slew系を父に持つ繁殖牝馬との組み合わせからは皐月賞馬アルアイン、Fappianoを持つ繁殖牝馬との組み合わせからはラキシスとサトノアラジン兄弟や、朝日杯FSを勝ったダノンプラチナなどが出ています。またDamascusを持っている繁殖牝馬との組み合わせからは2013年のダービー馬キズナや、重賞3勝を挙げたラストインパクトが出ています。
・サートゥルナーリア:母シーザリオは日米オークス馬で、半兄にはエピファネイア、リオンディーズといったG1馬がいます。
・ケイデンスコール:ロイヤルサッシュの牝系で、この牝系は1988年のマイルCS勝ち馬サッカーボーイから2018年阪神カップ勝ち馬ダイアナヘイローまで、長年活躍馬を生み出し続けています。ステイゴールド、ショウナンパンドラ、バランスオブゲームなど重賞勝ち馬多数。
・アドマイヤマーズ:SingspielとMachiavellianを併せ持つ繁殖牝馬からはローブティサージュなどが出ています。SingspielやMachiavellianはHaloを持っているため、近年では毎年活躍馬が多数出ているHaloのクロスが成立しています。
・ニシノデイジー:Somethingroyal牝系。米国クラシック三冠最後のベルモントSで、2着馬に31馬身差という歴史的大差をつけて三冠を達成したSecretariatや、現在は種牡馬として大活躍しているロードカナロアが生まれた牝系です。三代前の母ニシノフラワーもG1を3勝しています。
・シェーングランツ:母スタセリタはフランスのオークス勝ち馬で、半姉のソウルスターリングはG1を2賞しています。
・クラージュゲリエ:フェアリードール牝系で、この牝系からはトゥザヴィクトリーやデニムアンドルビー、サイレントディールなどが出ています。また、キングカメハメハ×フェアリードール牝系の繁殖牝馬からは、トゥザグローリー、トゥザワールド、トーセンビクトリーが出ています。
・ヴァルディゼール:Sex Appeal牝系で、この牝系からはフサイチパンドラやその産駒アーモンドアイが出ています。さらに、ロードカナロア×Sex Appeal牝系の繁殖牝馬の組み合わせもアーモンドアイと同じです。
・フィリアプーラ:ハービンジャー×サンデーサイレンス系を父に持つ繁殖牝馬の組み合わせからは、ディアドラ、ペルシアンナイト、ドレッドノータスが出ています。また、クリアアンバーの牝系で、この牝系からは有馬記念を制したアンバーシャダイなどが出ています。
・ラストドラフト:マルバイユ牝系で、母マルセリーナは桜花賞馬、母の半弟グランデッツァは重賞を3勝を挙げています。
・ダノンチェイサー:ディープインパクト×Danzigを持つ繁殖牝馬の組み合わせからは重賞勝ち馬が多数誕生しており、なかでもDanehillを持っているディープインパクト産駒からはミッキーアイル、ダノンプレミアム、プリモシーン、サトノアーサー、サトノアレス、秋華賞で2着とアーモンドアイに食い下がったミッキーチャームなどが出ています。
・ダノンキングリー:ディープインパクト×Storm Catを父に持つ繁殖牝馬の組み合わせからは、リアルスティール、エイシンヒカリ、サトノアラジン、ラキシス、キズナ、アユサン、スタディオブマンといったG1馬が多数誕生している最も有名なニックス。半兄ダノンレジェンドはダートG1馬。母がダート馬でIn RealityとSecretariatを持っているという、2018年ダービー馬ワグネリアンとの共通点がある。
・クロノジェネシス:ラスティックベル牝系。この牝系からはフサイチエアデール、フサイチリシャール、ノームコアといった重賞勝ち馬が出ている。
・メイショウテンゲン:ディープインパクト×フレンチデピュティを持つ繁殖牝馬の組み合わせからは、ショウナンパンドラ、マカヒキ、カミノタサハラ、ステファノス、シャイニングレイなどの重賞勝ち馬が多数誕生している定番ニックス。
・ノーワン:当ブログの配合解説書をご覧下さい。
次回は「POGというゲーム」についての考え方です。よろしくお願いします。