ギベオン

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父:ディープインパクト

母:コンテスティッド

母の父:Ghost zapper

 

血統的な魅力:ディープインパクト産駒らしく、新馬戦とデビュー2戦目のフリージア賞をともにラスト3F33秒台の末脚を繰り出し勝利。特にフリージア賞ではスローペースの中、4コーナーで先頭に立った同じくディープインパクト産駒のブレステイキングを後方から差し切った。結果的に、父がサンデーサイレンス系の馬が上位4頭を占めるという瞬発力比べをただ一頭だけ33秒台の上がりで制した。

 父がサンデーサイレンス系ということで、上位4頭はいずれも瞬発力を武器にしていたが、ギベオンがスピードの絶対値の差を見せつけた。

 ギベオンのスピードの源は母系にある。スピードと瞬発力が試される芝2000mの重賞に出走したディープインパクト産駒で、過去10年最も勝ち星が多いのはトニービンフレンチデピュティの二頭である。その後にはアメリカのダートで実績のある種牡馬が続き、クロフネ、デピュティミニスターも上位に入っている。クロフネの父はフレンチデピュティであり、フレンチデピュティの父はデピュティミニスターであり、デピュティミニスターの父はヴァイスリージェントであるため、ヴァイスリージェント系の血はディープインパクト産駒が芝2000m重賞で活躍するために必要なスピードの絶対値を引き上げる役割があると考えられる。ギベオンの母父Ghost zapperもヴァイスリージェント系であるため、スピードの源になっていると考えることができるだろう。

 また、この馬と非常に血統構成が似ている馬がいる。芝2000mで行われるG1天皇賞•秋で2着1回、3着1回、同じく芝2000mで行われる大阪杯キタサンブラックに迫って2着と芝2000mのスペシャリスト「ステファノス(父ディープインパクト×母の父クロフネ)」である。f:id:stdiamondat:20181207175641p:image

 ギベオンと同じく、5代血統表の中にSeeking the goldDanzigを持っている。Danzigはオーストラリアのスプリンター種牡馬であり、Seeking the goldアメリカのスプリンター種牡馬であり、(日本ではマイネルラヴがG1スプリンターズSを勝利)この2頭からもスピードの絶対値を引き上げている。

 ステファノスを育てた名トレーナー藤原英昭調教師の管理下でギベオンも2000m戦線の王道で活躍することだろう。

 ぜひ皆さんでギベオンの今後の活躍を見届けましょう‼︎